臨済宗相国寺派

研修会

平成20年度「脳科学と哲学・宗教―受動意識仮説は脳と心の問題を解決できるのか?」


主 旨

 最先端の科学の研究の成果は、同じ心の問題を扱う私ども宗教者にとっても大変興味深く啓発されるところがあります。脳科学や生物の進化、ロボット工学の技術を研究されてきた前野隆司氏による問題提起。


講師プロフィール

前野隆司

略歴 一九六二年山口生まれ。

一九八四年東京工業大学卒業、一九八六年同大学大学院修士課程修了後、キヤノン(株)入社。超音波モータや精密機械の研究開発に従事。一九九五年慶応義塾大学専任講師、一九九九年同大学助教授、現在に至る。
一九九〇~一九九二年カリフォルニア大学バークレー校Visiting Industrial  Fellow、二〇〇一年ハーバード大学Visiting Scholar。

生物の進化シミュレーション、進化・生命化するロボットなど、ロボットとヒトの研究に従事。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科システムデザイン・マネジメント専攻。

著書

『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』 筑摩書房,2004年11月
『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか?―ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史』 技術評論社 (2007/8/2)
『錯覚する脳―「おいしい」も「痛い」も幻想だった』 筑摩書房 (2007/05)


日程 / 詳細

第43回 「心のクオリアの謎を解く受動意識仮説」
平成20年5月15日(木)

第44回 「感覚も自己意識も脳のニューラルネットワークが作った幻想なのか?」
平成20年5月22日(木)

第45回 「宗教・哲学・科学と受動意識仮説」   
平成20年7月10日(木)

第46回 「悟りの境地は脳科学で説明できるのか?」
平成20年7月24日(木)


時間 

講義 13:30 - 15:00
質疑 15:15 - 16:00
※尚、都合により日程、演題をやむを得ず変更する場合がありますのでご了承下さい。

対象 僧侶
参加費 無料
場所 大本山相国寺2F会議室
又は、承天閣美術館2階大広間

申し込み
研修会は終了いたしました。
講義録を出版しました。
↓(2008.12.20 発刊)

「脳科学と哲学・宗教」