平成16年度「宗教と経済倫理-現代と仏教を考える」
◆主 旨
私たち宗教者や宗教団体は、現在の経済構造や社会構造から離れて存在することはできません。日本経済の破綻。企業モラルの低下、政治家、官僚、警察などの組織の腐敗が顕在化している現在、私たち宗教者の役割とは何でしょうか。見通しの立たない日本経済の近未来を予測し、これからの日本人の生き方を提示することは、宗教の重要な役割です。
宗教、特にプロテスタントは資本主義の発展において大きな役割を果たしたと言われています。では仏教や、他の宗教(イスラム教、ユダヤ教、儒教、)はどうであったか。宗教の資本主義に与えた影響、又宗教の変質、これからの宗教の果たす役割などを講義して頂く予定です。
◆講師プロフィール
芹川 博通
略歴 一九三九年大分県生まれ。
淑徳短期大学教授
日本宗教学会・比較思想学会理事
著書
「渡辺海旭研究―その思想と行動」1978年(大東出版社)
「救済と再生―マックス・ウェーバー宗教社会学入門」
1983年(みくに書房)
「都市化時代の宗教」1984年(東洋文化出版)
「宗教的経済倫理の研究」1987年(多賀出版)
「近代化の仏教思想」1989年(大東出版)
「経済の倫理」1994年(大修館書店)
「環境・福祉・経済倫理と仏教―現代を生きるための叡知」
2002年11月(Minerva21世紀ライブラリー ミネルヴァ書房)
「現代人と宗教世界―脳死移植・環境問題・多元主義等を
考える」2003年6月(北樹出版)
「いまなぜ東洋の経済倫理か―仏教・儒教・石門心学に聞く」
2003年10月(北樹出版)
◆日程 / 詳細
第31回 「宗教の経済倫理」
平成16年 9月 3日(金)
第32回 「インド仏教の経済倫理」
平成16年 9月17日(金)
第33回 「中国仏教の経済倫理」
平成16年11月 6日(土)
第34回 「日本仏教の経済倫理」
平成16年11月27日(土)
◆時間
講義 13:30 - 15:00
質疑 15:15 - 16:00
※尚、都合により日程、演題をやむを得ず変更する場合がありますのでご了承下さい。
対象 第16回より僧侶・一般どなたでも結構です。
参加費 無料
場所 大本山相国寺会議室
又は、承天閣美術館2階大広間
◆申し込み
研修会は終了いたしました。
講義録を出版しました。
↓(2005.7.15 発刊)