相国寺承天閣美術館

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「言祝ぎの美」 展示の見どころ

【見どころ1】 皇室ゆかりの品がずらり

京都御所の北に位置する相国寺。その境内にある塔頭の慈照院が桂宮家、大光明寺が伏見宮家の菩提所であるなど、皇室との縁は深く、寺宝からもその関係がしのばれます。
新たな天皇の即位を祝い、江戸時代の後水尾天皇の書いた宸翰と伝えられる書(図1)や、桃園天皇の皇后、恭禮門院の御所を移築した開山堂の襖絵(円山応挙(図2)・応瑞筆)など、皇室ゆかりの名宝をご覧いただきます。

図1

図2

 

【見どころ2】 初公開の伝来の名宝

江戸時代の相国寺の宝物目録では、筆頭に挙げられていた、後小松天皇宸翰叢林秘事(図3)。後小松天皇(1377〜1433)は相国寺が創建された時に在位していた天皇であり、その縁の品を有していることは、相国寺にとって重要なことでした。この叢林秘事は美術館でこれまで展示されることはありませんでしたが、今回は江戸時代になってからの写本など関連の資料もあわせ初公開いたしております。他、今回は13点の初公開作品を展示いたしております。

図3

 

企画展「言祝ぎ(ことほぎ)の美-寺宝でつづる吉祥」 詳細はこちら