企画展
概要
江戸時代が終わり、日本全体が新しい体制に変化した激動の時代に、相国寺もまた大きな変化を迎えていました。それまで相国寺の住持の任命、寺領の安堵は江戸幕府が行っていたため、寺院体制が根幹から揺らいだのです。相国寺は明治期に複数の塔頭が廃絶、寺宝の伊藤若冲「動植綵絵」も手放しました。何を手放し、何を守ったのか、現存する什物と近代文書から探ります。
また、多くを失った後には、再構築の動きがおこります。明治後半から大正期にかけて、新たな寺宝も追加されていきました。特に、富岡鉄斎に絵を習った相国寺僧、橋本獨山は祖師の墨跡や青銅器などを相国寺に寄進しました。その作品群も公開いたします。
相国寺が迎えた近代の景色を、本展覧会でご覧ください。
展示構成
第一章手放した寺宝、残した寺宝
釈迦三尊像 伊藤若冲筆 相国寺蔵(画像1)
初公開 皇室献納関連文書 相国寺蔵
初公開 雪舟破墨山水図余滴 慈照院蔵
第二章薩摩藩と相国寺
初公開 松齢院記 林光院蔵
相国寺境内図 相国寺蔵
第三章明治新政府と相国寺
荻野獨園頂相 豊光寺蔵
荻野獨園墨蹟 一生精神扶宗護法 相国寺蔵(画像2)
第四章明治の文人たちの顕彰
龍図 伊藤若冲筆 富岡鉄斎箱書 大光明寺蔵
初公開 惺窩先生撫松図詩歌 富岡鉄斎他 林光院蔵
初公開 鶯宿梅図 富岡鉄斎筆 林光院蔵(画像3)
第五章加えられた寺宝
春屋妙葩墨蹟 衲僧爪剪 相国寺蔵
淡彩春景山水図 謝時臣画賛 相国寺蔵
青銅義首龍文簋 相国寺蔵(画像4)
みどころ
みどころ 1流出した寺宝の記録
相国寺は明治時代の寺院政策、廃仏毀釈の影響を受け、存続をはかるために多くの寺宝を手放しました。流出した作品群の中には、現在国宝の指定を受けている作品も複数含まれます。その中でも、皇室に献納された「動植綵絵」は江戸時代の絵師、伊藤若冲の傑作とした名高いものです。その「動植綵絵」を手放す決断をした当時の相国寺住持、荻野獨園の想いを示す資料を初公開資料も含め展示いたします。
みどころ 2藤原惺窩顕彰の記録
近世儒学の祖として名高い藤原惺窩( 一五六一~一六一九) の墓所は相国寺塔頭、林光院にあります。明治時代になると富岡鉄斎を中心に惺窩顕彰の活動がおこり、明治二十二年(一八八九)には墓碑が建立され、明治二十六年(一六九三)には惺窩に正四位の位が贈られました。それらを記念した出版物の版木や初公開の詩歌会の記録などの什物を展示いたします。
藤原惺窩像
富岡鉄斎筆 林光院蔵
基本情報
- 会期
- 2026年3月28日(土)〜5月17日(日)
- 時間
- 10:00~17:00 (入館は16:30まで)
- 拝観料
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大人 1,000円 大学生・高校生 800円 中学生 500円 ※団体:一般20名以上 800円
※障碍者手帳をお持ちの方と介護者の方一名様は無料とさせていただきます。 - 主催
- 相国寺承天閣美術館
- 協賛
- 一般財団法人 萬年会 鹿苑寺 慈照寺
関連イベント
記念講演会「近代の相国寺」
- 日時
- 2026年4月4日(土) 14:00~15:30
- 講師
- 藤田和敏氏(相国寺史編纂室研究員)
- 場所
- 当館二階講堂(13:30開場)
- 定員
- 先着80名
ギャラリートーク
- 日時
- 2026年5月2日(土) 14:00~14:30
- 講師
- 本多潤子(当館学芸員)
- 場所
- 展示室
※各イベントには当日の拝観券が必要です
販売
特別御朱印(数量限定)
「相国寺の近代」限定の御朱印でございます。
納経料:400円
※書き置きでの対応とさせていただきます。
※お支払いは現金のみとなります。
プレスリリース
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2026年3月13日
『「相国寺の近代」のプレスリリースを公開いたしました。
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【広報用画像貸出のご案内】
本展覧会の作品画像を広報素材としてご提供いたします。
詳しくは広報用画像貸出のご案内(PDF)をご覧ください。
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相国寺承天閣美術館広報事務局(TMオフィス内)担当:馬場・永井・西坂
MOBILE:090-6065-0063(馬場) 090-5667-3041(永井)
TEL:050-1807-2919 FAX:050-1722-9032 E-mail:shokokuji@tm-office.co.jp
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