相国寺承天閣美術館

企画展

概要

日本の家屋の調度品のなかで、屏風は部屋の仕切りなどに使われてきました。二枚、六枚と繋がれた画面は、その折り目にあわせて立体的に我々の視覚に迫ります。特に金地に鮮やかに描き込まれた画題は大きな存在感を誇ります。描かれる内容も、中国の故事、日本の風俗、四季の花鳥など、多岐にわたります。本展覧会では、相国寺を荘厳した伝来の屏風群を中心に、水墨、金地の華やかな屏風など、館蔵の屏風を公開いたします。

展示構成

第一章相国寺を荘厳する屏風

[ 主要展示作品 ]
琴棋書画図屏風 相国寺蔵 〈Ⅱ期〉
郭子儀兒孫遊歓嬉図屏風 相国寺蔵 〈Ⅰ期〉(画像1)
色紙短冊貼交屏風 相国寺蔵 〈Ⅰ期右隻、Ⅱ期左隻〉
初公開 馬図屏風 慈照院蔵 〈Ⅰ期〉

第二章人々の営みを描く屏風

[ 主要展示作品 ]
源氏物語図屏風 狩野常信筆 相国寺蔵 〈Ⅰ期〉(画像2)
四季耕作図屏風 狩野永常筆 相国寺蔵 〈Ⅰ期〉
初公開 扇面貼交屏風 狩野義信筆 林光院蔵 〈Ⅱ期〉

第三章自然を描く屏風

[ 主要展示作品 ]
柳図屏風 狩野宗秀筆 相国寺蔵 〈Ⅱ期〉
渓亭春興・秋山行楽図屏風 池大雅筆 慈照寺蔵 〈Ⅰ期〉
竹図屏風 呉春筆 相国寺蔵 〈Ⅱ期〉(画像3)

みどころ

みどころ 1伝来の金屏風

相国寺の江戸時代から近代にかけての什物目録には、「金屏風」が複数記されています。そして実際に様々な金屏風が今に伝えられています。その中には、後水尾院やゆかりの宮家寄進の金屏風などもあり、単に風よけや仕切りに用いるための実用品という枠を越えて、寺宝として大切に扱われてきました。江戸時代の相国寺伽藍を彩った華やかな作品をその由緒とあわせてご覧ください。

みどころ 2塔頭寺院の小襖

建物の印象を大きく決定付けるのが、訪れた人々の視覚におおきく飛び込んでくる障壁画です。その障壁画の中でも見落とされがちな、床の間の脇の棚の上下の小さな収納空間を仕切る小襖のうち、慈照院の山水小襖などを初公開いたします。さらに鹿苑寺の大書院は伊藤若冲の水墨の代表作の障壁画群が残りますが、一之間と四之間の小襖は、住吉如慶の手によるものです。愛らしい犬が描かれた小襖など、展示室でじっくりご覧ください。

基本情報

会期
Ⅰ期 2025年10月19日(日)~12月21日(日)
Ⅱ期 2026年1月11日(日)〜3月8日(日)
休館日
2025年12月22日(月)〜2026年1月10日(土)
時間
10:00~17:00 (入館は16:30まで)
拝観料
大人 1,000円
大学生・高校生 800円
中学生 500円

※団体:一般20名以上 800円
※障碍者手帳をお持ちの方と介護者の方一名様は無料とさせていただきます。

主催
相国寺承天閣美術館
協賛
一般財団法人 萬年会 鹿苑寺 慈照寺

関連イベント

記念講演 「楽しい屏風絵の見方」

日時
2026年2月21日(土)14:00〜15:30
講師
山下善也氏 美術史家(元・東京国立博物館主任研究員)
場所
当館二階講堂(13:30開場)
定員
先着80名

講座 「寺院空間における屏風」

日時
2025年11月1日(土)14:00〜15:30
講師
本多潤子 当館学芸員
場所
当館二階講堂(13:30開場)
定員
先着80名

ギャラリートーク

日時
2025年12月6日(土)、2月7日(土)、3月7日(土)
14:00〜14:30
講師
本多潤子 当館学芸員
場所
展示室

※各イベントには当日の拝観券が必要です

販売

特別御朱印(数量限定)

「屏風―黄金の調度」限定の御朱印でございます。
納経料:300円

※書き置きでの対応とさせていただきます。
※お支払いは現金のみとなります。

御朱印

プレスリリース

  • 2025年10月17日

    『屏風ー黄金の調度』のプレスリリースを公開いたしました。

  • 【広報用画像貸出のご案内】

    本展覧会の作品画像を広報素材としてご提供いたします。
    詳しくは広報用画像貸出のご案内(PDF)をご覧ください。
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    《報道関係者お問い合わせ先》
    相国寺承天閣美術館PR事務局(TMオフィス内)担当:馬場・西坂・永井
    MOBILE:090-6065-0063(馬場) 090-5667-3041(永井)
    TEL:050-1807-2919 FAX:06-6231-4440 E-mail:shokokuji@tm-office.co.jp
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